喧 嘩 凧

これから紹介する凧は、喧嘩凧といいます。私の郷里の長崎では、すべてこの凧です。

なぜ、喧嘩凧と言われるのか…….ただ天高くあがればいいと言うものではありません

あちこちで、上がっている凧と喧嘩をさせるのです。 上がっている凧ならどれでもいいんです。喧嘩をさせ、相手の凧糸を切って飛ばせば勝ちです。 自分の凧糸と、相手の凧糸を交差させて引いたり伸ばしたりして、その摩擦によって糸を切るのです。 自分の糸が切れるかも分かり ません、そこには色々と特別な技術があるのです。(それについては今回は触れません)喧嘩凧

の意味を分かってください。  そのように喧嘩をさせるためには、凧を自由に操る必要があります。これが最も肝心なところです。 その為に、この凧は、形がシンプルなひし形になっています。凧と糸の繋ぎは、真中〔縦の骨〕の上と下の二本の糸だけです。その為に安定性が無く、又よく動くのです。……私達は、これを利用して高く上がっている凧でも自由に、右へ、左へ、上に下にと、自由に走らせて、相手(ターゲット)に接近させ、そして自分有利な態勢を作るのです。 誰もが見ているところで、正々堂々と、自分の持てるテクニックの限りを尽くして戦うのです。糸の切れた凧は、風に乗って遥かかなたへと飛んで行ってしまうのです。

その時、観衆は、誰とも無く….と〜んだ〜! .飛〜んだ!!..と叫んで勝者を称えるのです……        これが喧嘩凧なのです。

 

作 り 方

 

 

材 料

1・  肉厚で、節の長いものがいい

2・  障子紙、大きいのがいい

3・  細くて強いのがいい

A   B    C

骨の作り方

A   竹の2節いっぱいのところから切る

B  竹を図のようにわる

C   縦骨 . 8mm~10mm程度の幅にる

b  横骨  5mm~8mm 程度の幅にる

D       E

 

D  a 縦骨  長さ 70cm  上から5cm位の所から、皮の部分を残して2mm程度薄くに削る

b 横骨  長さ75cm  節を中心に左右ともに3mm程度に細く削る

E  a 縦骨  薄く削った所を、ローソクの炎で図のように丸く曲げる

b  横骨できるだけ丸く徐々に細くけずる   

棒の端に、糸をくくり易いように、歯型を入れておく

 

B

C

 

D

 

骨の組み立て方

A  縦棒と横棒をくくる   縦棒を軸に(がついてる方を向こう側に)横棒を上に載せる(皮がついている方を下向きに)

縦棒の下から47cm(上から15cm)

(この割合は、大きさによってことなりうまく上がるかどうかの、ポイントでる)

横棒は、節を中心にする (交差する所に安定するように少し削りを入れる)B 縦棒の下に糸をくくり左右に十分余裕を持たせる. 右の方の糸を、しっかり張りながら棒が交差している所まで持っていき、横棒と一緒に端の方までもって来てくくりつける

左のほうも同様にする

C  横棒のカーブに合せて2cm位づつ

(3〜4kカ所)縦棒の上の方にくくる

D  左の方も同様にする 

これで出来上がりです

A

B

C

紙を貼る

A  障子かみを凧の大きさよりそれぞれ(四方)1.5cm程大きめに切り(のりシロ)

広げてその上に、組み立てた凧の骨を置く(縦棒が下になるように置く)

細く切った紙で数箇所を貼って固定する

B 一辺の半分位ずづ紙が弛まないように注意しながら貼っていく

C 体裁を整えて・・・これで終わりです

   紙(表)には好きなように絵・又は文字を描くと、とても楽しいです。またインテリヤしても楽しめます。私は、絵を書いて楽しんでおります

 

楕円: TOP